涼水山 不動院 西蓮寺 [戻る]
宝珠を載せる薄緑色の屋根と白い壁の本堂。
最初に見たときは、何か不思議な美しさに驚かされた。
ここは、いつ訪れても境内が綺麗に掃除されていて心地よい。
西連寺
大楽寺町。涼水山 不動院西蓮寺。新義真言宗宝生寺末。
1429年(永享1)祐真が楢原村の浅川北岸に創立、のち今の叶谷
の地に移り、1895年(明治28)金谷寺を合併してその地に移った。
境内にある旧金谷寺所属の薬師堂は室町末期の建築で,東京都指
定文化財、1961年(昭和36)解体復元修理が完成した。
(八王子事典の会『八王子事典』より)
弘治元年(1557)に後北条氏発給の朱印状が「八日市場 西蓮寺」
宛となっているのはよく知られている。
室町時代末期の薬師堂、江戸時代中期の仁王門といった文化財、
中山勘解由邸から移植したという松(現存はしない)の記念碑、多氷
屯倉碑、大正時代の道標等数多くの見どころがある寺院である。
江戸時代の地誌である武蔵名勝図絵は次のように記している。
西連寺
右同村。華川山不動院と号す。新義真言、大幡宝生寺末。
御朱印寺領十一石二斗余。末寺四ヶ寺。本堂。庫裏。
鐘楼。表門 木地彫なり。この寺も古えは滝山辺にありし由。
八王子城築城の頃、当所へ移ると云、往昔の開山は不知。
中興を以て開山とす。又云御朱印の地はここより北の方、
浅川をへだてて楢原村にありと云。本尊不動明王 木座像、
一尺七寸程、弘法大師作。
(『武蔵名勝図絵』より)