名綱神社 [戻る]
『名綱神社』の文字が刻まれた石柱の先は階段が続いている。
階段の先は石燈籠が左右に並び、その奥は2基の石碑だけ。
名綱神社は、鳥居も無ければ社殿もない神社である。
奥に立つ2基の石碑のひとつには『業祖采女霊神』とある。
この石碑が名綱神社が祀る神なのである。
理髪業の業祖は北野小路采女亮藤原政之とされている。
鎌倉時代の蒙古襲来の折、京から下関に下って理髪業を始め
評判になったと伝えられている
気になったので行きつけの散髪屋のご主人に訪ねてみた。
すると、采女霊神の御札があるというので、見せて頂くと、細く
長い紙に、采女霊神の姿が描かれた御札であった。
八王子の理容業組合では、年に2度、名綱神社の境内を掃除
するのだという。
采女霊神は、理容業の神として崇められ、祀られている。
名綱神社境内には水原秋桜子の句碑が2基建っている。
また、石柱の近くには小さいながらも湧き水がある。