御嶽神社(石川町) [戻る]
石川町の御嶽神社を訪ねた日は、祭礼の日の前日だった。
神社の入口には花と提灯を飾った門が出来上がり、その後では旗
を立てているところだった。
この神社の獅子舞は「龍頭の舞」といい、「春の梅坪、秋の石川」と
して、、梅坪天神の簓獅子舞と対にして語られるが、梅坪の簓獅子舞
は長い間演じられていないのが残念だ。
御嶽神社
石川町1丁目。祭神日本武尊。例祭日9月19日。創建年代は不詳。
1649年(慶安2)幕府より御朱印7石を拝領。西蓮寺が別当として
管理していた。境内社に天神社、稲荷社、蚕影社がある。
例祭に奉納される竜頭舞いは「石川の竜頭舞」として知られている。
[市指定文化財]石川簓獅子舞
(八王子事典の会「八王子事典」より)
長い参道を歩いて丘陵の裾に取り付くと、急傾斜の坂道になる。
左に見える大きな鳥居の先、石段を上がると境内となる。
祭礼に備え、掃除や片付けをする方々が数多く働いている。
思っていたよりも、大がかりな祭礼であるらしい。
地域の交流が薄れていく時代の中、この地域は古くからの住人が
数多く暮らしているのだろう。
しかし、確実に押し寄せている高齢化の波に竜頭舞は伝承を継続
できるのだろうか。
梅坪の礼があるだけに気がかりだ。
神社には珍しい瓦葺きの社殿。
祭礼の準備で社殿は開け放たれていた。
境内は獅子舞を奉納するのに充分な広さがある。