十二社神社(椚田町) [戻る]
高専通りから少し北に入ったところに十二社神社がある。
境内は丘陵の南斜面にあるので、前面道路から一段高くなって
いて、社殿があるところは境内から階段5段分さらに高い。
熊野十二社
社地見捨之地、辨天社より少し北にあり、則二軒在家の鎮守なり、
十四五間四方の森の中に社あり、宮作にして覆屋あり、南向き
なり、前に鳥居をたつ、寶永年中の棟札あり、此時の勧請なりや
詳ならず、祭礼は年々七月二十七日なり、村持、
(林述斎編 蘆田伊人校訂『新編武蔵風土記稿』)
風土記稿に記載の「辨天社」は現在は社殿横に遷されている。
子どもの幼稚園がこの近くにあったこともあり、この神社の前の
道路は幾度となく通ったことがあり、ここに神社があるということ
はわかっていたのだが、境内に足を踏み入れたことはなかった。
昔は周囲が深い森だったのだろうが、開発によって裸同然となり
神様も居づらいのではないかと心配になってしまう。
凛としたたたずまいを見せる社殿。