薬王山 醫王寺 [戻る]
下恩方町・辺名にある「下原刀発祥の地」碑のところから山に向って
いく道を入ると、その奥に大きな本堂があった。
こんなに大きな寺院があるとはまったく想像していなかったので、
正直なところ驚いてしまった。
医王寺
下恩方町辺名。薬師山医王寺。
曹洞宗下恩方心源院末。開山禅室祖参上人。本尊釈伽如来。
創建は慶長年間(1596〜1615)で、第2世林翁上人が一宇を現在地
に建立。その後、幾多の興廃を経て現在に及ぶ。
(八王子事典の会『八王子事典』)
境内は静まりかえっていて、何となく居心地が悪い。
後方に見える山は浄福寺城であろう。
すると、この寺院は八王子城と心源院のように、城郭の一部として砦を
形成しているものと見ることができる。
実際に、浄福寺城から下る尾根が、醫王寺のすぐ横まで達している。
心源院の末寺であるという事実もそれを裏付けているかのようである。
本堂は曹洞宗らしく、華美な装飾は施されていない。