機守神社(大善寺) [戻る]
大谷町・大善寺の本堂の前に機守神社がある。
機守神社の由来
天平の時代、孝謙天皇にお仕えした白滝姫は類い稀な美しい女性で
ありましたが、姫を垣間見た上野国の役人山田舎人は、それ以来姫を
恋い焦れ、慕情を歌にしておくりました。
やがてこの事を天皇がおきゝになり、その心をあわれとされて姫を山田
の妻におゆるしになりました。
姫は上野国に養蚕や機織の道を興されました。姫の歿後人々は姫を
養蚕機械の神白滝観音として祭りました。
文政のころ、八王子宿に信仰心の篤い与平という老人がいました。或る
夜、、夢の中で白滝姫におあいし機織の秘宝を授かりました。翌朝目覚
めた与平は大変よろこんで、白滝姫のお姿を模写し、大善寺のかたわら
に小祠を建て機守神社として、朝夕崇拝したと云います。
以来、八王子織物の業に携わる人々から厚い信仰を受けておりました。
その後三回の祠の修理が行われ、昭和五十七年十二月この地に遷座
されました。
昭和五十七年七月七日
宗教法人大善寺
八王子織物工業組合
(解説板より)
解説板の設置者は、「大善寺」と「織物工業組合」となっている。l
社殿前には随身の石像が左右に置かれ、社を守っている。