八王子の景色   白山神社 拝殿(廿里町)                                [戻る]



白山神社は廿里町の西端に位置する小山にあり、戦国時代に
滝山城を攻撃する武田信玄の別動隊として、小仏峠を越えて
来襲した小山田茂信勢と滝山城主・北条氏照配下の横地監物
らが戦った廿里合戦の古戦場とも伝わる。

山裾に建つ石の鳥居を潜って石段を登るとすぐに社殿が見えて
くるが、ここは山上にある本殿の拝殿。
本殿に参拝するには、石段を5分程上がらなければならないが、
急な傾斜の山を登るのは容易なことではないため、足弱な人達
への配慮として設けられた遥拝殿といったものなのだろう。
















子供の頃は山上の白山神社も遊び場の範囲だった。
当時は、本殿の床下でアリジゴクを捕まえてみたり、カブトムシや
クワガタを捕まえたりして遊んでいた。
だが、そのころにはここに遥拝殿があったという記憶がない。
おそらく、これは近年になって建てられたものだと思う。

南向きに建てられた社殿は立派な造りとなっている。
この白山神社が下長房村の総鎮守であった歴史が感じられる。

社殿の前からは、高尾駅方面を見晴らすことができる。