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「大善寺のお十夜」と言えば、八王子市外からもたくさんの人
が集まる程の一大イベントであったと聞く。当時の大善寺は、
大横町にあり、その跡地はサイエンスドームとなっている。

大善寺
大谷町。創建は明らかではないが、一説には永禄年間(1558〜70)
滝山城主北条氏照が菩提寺として滝山城下に創建したものと伝えられ
ている。その後、八王子城移転とともに、八王子城下の梶原谷戸に極
楽寺とともに移転されたとしているが、その場所は不明。
更に1590年(天正18)八王子城落城により現在の大谷町に極楽寺と
ともに移転、八王子十五宿とは別に滝山の地名を付し、八王子総奉行
大久保長安、代官竹本権太夫等の援護を受け、350年に渡る大横町時
代をつくり、関東十八壇林の一浄土宗学問所として君臨した。 (中略) 
61年には大和田町に移転、更に81年現在地に再移転している。
(八王子事典の会『八王子事典』より)

大善寺は数度の移転を経て、ここ大谷町に落ち着いたようだ。
滝山城下から八王子城下、大横町を経て大和田町、大谷町と
これだけ移転を繰り返した寺院も珍しい。