辨天社(心源院) [戻る]
下恩方町・心源院の惣門近くに辨天社がある。
水は枯れてしまっているが、周囲を池がぐるりと囲み、中の島
に小さな辨天社が建っている。
中の島には橋が架けられていて、渡ることができる。
「新編武蔵風土記稿」の心源院の項に次の記述がある。
辨天社
惣門の西にあり、小社にて九尺四方の上屋を建つ、神體は木の
坐像にして、長五寸、左右に十五童子の像を安置す
この記述から、江戸時代末期に辨天社があったということが判る。
中の島の小さな社には、深澤弁才天が祀られ、社の近くには石造り
の宇賀神がある、
島には橋が架けられていて、渡ることができるようになっている。
心源院は北条氏照が築いた八王子城の外郭の重要拠点のひとつ。
また、北条氏と弁財天は縁が深く、江の島の弁財天をはじめ、小田
原城には弁財天曲輪が、滝山城と鉢形城には弁天池と弁天島が
見られる。
すると、この辨天社は北条氏との関わりがあるのだろうか。