秋葉山大権現 [戻る]
瀟洒な住宅が立ち並ぶみなみ野4丁目の一画に、周囲の景観とは
ちょっと違う小さな祠が建っている。
近くには説明板が建てられている。
秋葉山大権現
かつては、宇津貫町六三九番地に祀られていたが、南八王子地区
区画整理事業により、平成十五(二〇〇三)年七月吉日この地に
遷座されたものである。
堂内に安置されている石塔には、「寛政元(一七八九)年酉十一月
吉日」「講中 宇津貫村世話人 五良右衛門」と刻されている。
江戸中期、寛政元(一七八九)年に五良右衛門を世話人とし、君田
谷戸を中心とする講中によって建立されたものであることがわかる。
秋葉講は、静岡県の秋葉山にある秋葉神社を信仰する講中で、主
として鎮火・防火の信仰として江戸時代には盛んに信仰され、現在
でも各地に普及している。
平成十五年七月吉日
秋葉山大権現講中世話人
君田谷戸の姿も想像できない程に造成されてしまった、みなみ野の
ニュータウンだが、昔を偲ぶよすががわずかに残されている。