八王子の景色   千畳敷(旧解説板)                        [戻る]


小宮曲輪、三の丸と通過すると左手には千畳敷と呼ばれる非常に
大きな曲輪がある。
平坦な芝生の広場になっているので、レジャーシートを敷いて食事
や昼寝にちょうどいい場所だ。

千畳敷は重要な客などと対面し、接待する会所などがあったと考え
られている。
眺望がある谷の方角には、右に本丸、左には山の神曲輪が見え、
眼下には水を湛えた弁天池が見えていた。
この丘陵上にある池は、いわば「天空の池」。当時の常識からしても
「ありえない風景」であったことだろう。
この千畳敷は、戦後には畑として耕作されていたという。


千畳敷跡
一般に広い曲輪をさして千畳敷という。遺構調査については、柱穴
と推定される穴跡は多数確認され、大型の建物が存在したことを推
定させる。
                                    東京都

(東京都の説明板【2012年3月に撤去】より)






早春の千畳敷からの眺望
足下には3段の腰曲輪が見え、その先には池跡が残る。
池は谷を堰き止めて谷戸から流れる清水を湛えた人工池である。