大池 [戻る]
二の丸の東の尾根と尾根との間の谷戸は、サクラが咲く時期は花見の
名所になる。
滝山城の弱点は方面がなだらかな地形であるため、ここに堤を築いて
大きな池を構築することによりその弱点を補っていた。
この池を「大池」と呼ぶ。
2つの人工堤によって谷戸から自然に流れ出る清水を溜めて、2段の池
が造られていた。
今も堤の周囲は水が流れていて、湿地状であることが確認できる。
大池の堤跡(上段)。
右側が上段の大池で、左に30m程下ると2段目の堤が残っている。
右手のは湿地状態になっているのが確認でき、中央の堤の切れ間から
下流へと水が流れ出している。
この堤は、小宮曲輪から三の丸の外側を巡る空堀や竪堀、そして信濃
屋敷北の空堀などと連携して滝山城の絶対防御ライン構成する。