八王子の景色   大手口                                [戻る]


バス停「滝山城址下」で降りるとそこが滝山城跡の大手口。

大手口としては鍛冶谷(かじやつ)説もあるが、その場合は二の丸に
直接アプローチできることになるので、それは誤りであろう。

住宅とアパートの間の道は緩やかな登り坂になっている。
そして、その先は道が屈曲しているのは、枡形の名残りであろうか。
あるいは、喰い違い虎口になっていたとも考えられる。

滝山城は、北側は多摩川が削り出した河岸段丘で比高は約80m。
それに対し、南側は谷地川からの比高約50mとなっている。
地形的には北側からは攻めにくく、南側からは攻めやすい構造が
滝山城の大きな特徴である。

南側に開いた大手口からの大手道には、敵を簡単に通させない工夫
が幾重にも仕掛けられている。

その仕掛けをひとつづつ見て行こうと思う。









滝山城跡の入口に新しく総合解説板が建てられ、来訪者の利便性が
高まっている。

滝山城跡は、戦国時代の土の城として、規模や保存状態において
非常に評価が高い。
総合解説板はここから始まる滝山城跡散策への期待を高めてくれる。