八王子の景色   根小屋城跡 (8) 北東尾根              [戻る]


北曲輪から北東に派生する細尾根は、秋川方面からの登城道
となっている。

北曲輪の南の堀切から北西尾根を進むと、幅数10cmの土橋
状の通路を進むが、場所によっては崩落が進んでしまい、靴一足
分の幅しかないところもある。

左の写真は、わずかな幅で残った土橋状通路。
両側は崖である。


















尾根の途中にある出丸。
写真は出丸を下った先から撮ったもの。

細尾根を上る敵に対して、北曲輪内部。
東西に細長い曲輪だが小さな小屋であれば数棟は建て
らえる程の広さはある。

特筆すべきは西側や北側は切り立った崖であること。
うっかり足を踏み外したら、大変なことになってしまう。
足元を確認しながらゆっくりと歩くことが必要だ。

曲輪の中に立っているだけで、空中に浮いた島の中に
いるような不思議な感覚に陥ってしまう。


出丸から少し下ると、尾根の両側を竪堀で削り取って、
中央を土橋にした遺構も見られる。









細尾根の上に作られた通路は、崖の崩壊によってほぼ
垂直に切り立っている。

崖上にせり出したところや道幅がわずかなところなど、
危険個所が続いている。