根小屋城跡(3) 南曲輪1 [戻る]
根小屋城の南曲輪は、竹藪の先にある。
南向きの緩斜面は比高も低く、北側のそそり立つような深い谷
との対照は、同じ丘陵にある滝山城にも似た構造である。
緩斜面を防御する工夫として、空堀と土塁、枡形虎口、城門、
矢倉などを備えていたと思われるが、その遺構は見られない。
自然崩壊や耕作などによって失われてしまったのだろう。
大手道の西の段状の曲輪。
斜面を加工した壁と平場が2〜3段見られる。
大手道の東の段状の曲輪。
壁の崩落を考えると、平場はもっと広かったと思われる。
すると、ここには多くの建物があり、城に詰める城兵達の居住
空間として使われていたのだろう。