八王子の景色   根小屋城跡(2) 大手道                        [戻る]


八王子市役所が設置した「根小屋城跡」の案内板に従って進むと、
傾斜面の畑地に出る。
その先の竹藪へと入るのが根小屋城の大手道。

「根小屋城」と付けられた名前からすると、案内板のあるあたりから
この写真付近が根小屋形式の屋敷地であったと思われる。
周辺を見てもそれらしい遺構は確認できないが、おそらく、案内板が
あった川を堀として利用し、周囲を空堀や土塁で囲っていたのだろう。

この写真のあたりも、根小屋と背後の城とを区画する空堀を巡らせ、
非常時は、麓の根小屋から詰の城である背後の城に避難できるよう
になっていたのだろう。














明るい竹藪の中をほぼ真直ぐに上る。
思いの外傾斜があり、しかも竹の枯葉が積もっているために滑って、
非常に上るのに難儀する。
散策の途中で思い立って、この根小屋城に来たため、平底の靴で
来たことを後悔するが、仕方がない。

道の両脇は、段状に造られた曲輪が見られる。
この段を上る部分で、竹の葉に滑って転んでしまった。
思いの外、防御の固い城なのかも知れない。


















大手道を進んだ先には、南曲輪に入る。
正面の台を回り込む枡形虎口となっている。