^{近藤曲輪　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[戻る]}


八王子城跡の駐車場の先に見える遺構が近藤曲輪として伝わる。
（八王子城の曲輪の位置・名称は諸説があるが、椚国男『戦国の終わり
を告げた城」（六興出版）に依る）

管理事務所から曲輪に廻り込むと広い削平面が広がっているが、ここ
は盛土や削平など後世の改変を受けていると見られる。
曲輪の中央には八王子城跡立体模型が置かれている。

曲輪には解説板はなく、曲輪の名は落城の際にそこを守備していた武
将の名が付けられることが多い。
近藤とは近藤出羽守助実を指しているのであろう。

近藤曲輪は八王子城内郭の最前線の曲輪であり、ここから遠く八王子
城の要害部を望むことができる。











近藤曲輪を西から見る。
東京造形大学のグラウンドとして造成されていたため、往時とは異なる
が、雰囲気は残っていると思われる。

城山川沿いに登城する「下の道」は、近藤曲輪の手前で川から離れて、
曲輪の下を横断して山裾に入り、曲輪より一段高い場所（写真の左側）
を通っていた。