八王子の景色    金子曲輪下馬蹄段                        [戻る]


八王子城・金子曲輪は中腹よりやや下の尾根にある。
八王子城跡の麓の管理棟から山頂要害部までの3分の1位
を登ったところになる。

その金子曲輪から山麓に向け階段状に曲輪が設けられている。
現在はハイキングコースとしての登山道が山頂へ向けて整備
されているが、この登山道がこの階段状に連続している曲輪の
ほとんどを部分的に破壊してしまっている。

尾根に設けられた階段状の曲輪は、それぞれが楕円を半分に
切ったような形をしていることから「馬蹄段」と呼ばれる。
馬蹄段は3分の1程を登山道のために破壊されているものの、
残された部分から往時の姿を偲ぶことができる。

金子曲輪下から馬蹄形の段が連続していて、これを追っていくと、
八王子神社の二の鳥居まで10数段の曲輪が認められる。












馬蹄段は上から下を見下ろすとその馬蹄形がよく判るが、
下から寄せ手になったつもりで、先へ先へと続く段曲輪を登り、
その防御の強力さを感じてみることもできる。

時折立ち止まって後を振り返ってみれば、この馬蹄段の凄さが
実感できるだろう。