六合目標柱 [戻る]
五号目から六合目標柱までは歩いて2分程の距離。
間隔はかなり近く、これが標柱の間隔が均等でない証拠である。
標柱は登山道脇の少し高い場所に立っているので、
見過ごしやすいかもしれない。
登山道は山腹を巻くように上がっていく。
だが、この六合目標柱のすぐ横には、本来の八王子城の登城道が
残っている。
道標があるすぐ先は岩がむき出しになったの壁のように見えるが、
よく見ると、石段のような人工的な刻みが付けられている。
危険を承知(もちろん自己責任で)でこの石段を登ってみると、
八王子城の防御の固さを体感することができる。
人一人が登れる幅しかない石段を登っている途中で、で、
上から石つぶてや丸太でも落とされたら防ぎようがないし、
石段の左右からも側面攻撃ができるような構造になっている。
六合目標柱の建つ場所も、人工的な平場である。
金子曲輪方面から攻め上がる敵を狙い討ちする
ための防御施設であったのだろう。