五合目標柱 [戻る]
十数段の威容を誇る馬蹄段を見ながら登山道をいくと、
突然細長い広場のような鞍部に出る。
八王子城の中腹で、登城道および東方向の監視と防御の役割を
持つ金子曲輪である。
その金子曲輪が終わろうとするところに地中に半ば埋もれた
五合目標柱がある。
頂上までの行程を考えると、ここはまだ三合目から四合目という
ところだろうが、登山道はこの先から急に険しくなっていく。
馬蹄段の間を通る石段の道を上がってきた休憩ポイントの鞍部は、
この先の険しい山道との切り替え点として五合目という表現をした
と考えれば合点がいく。
標柱がある場所には、当時は建物が建っていたと思われる。
この先は岩場となり、様相は一変する。