八王子の景色   長隆寺の礎石                   [戻る]


中山の白山神社の境内に大きな石が置かれている。
後方に建てられている説明板にはこのように書かれている。


長隆寺の礎石
この礎石が何時の頃から白山神社境内に置かれていたのか、
あきらかではありません。伝えによると平安時代、中山村に創建
された長隆寺のもので、鳥居の近く、字「堂山」にあったものです。
長隆寺は当時最古のお寺で、それが存在していたことを実証する
もので、この神社の境内から出た経塚出土の経巻と併せて、
重要な文化財と考えられます。
石の大きさは、長軸百十センチメートル、短軸八十センチメートル、
厚さ三十五センチメートルで、平らな面を浅い溝で丸く刻み柱座
とした素朴なものです。
東大寺・国分寺や奈良時代に建立された寺院の礎石は一般に
大きいのですが、平安時代以降のものは小型化しています。
このような点を比較していくことによって、長隆寺の草創時代を
解明する手掛かりとなるものです。
(裏)平成二十年九月七日 秋の大祭

平安時代、この地は大寺院を創建する場所に選定された。
神聖な地である条件を備えた場所であったことを意味している。