八王子の景色   新町竹の鼻一里塚跡                              [戻る]


20号パイパス(北大通り)を大和田橋南詰から西に向かう。
市立第五中学校を過ぎると斜めに入る道があるが、これが
江戸時代の甲州街道である。
さらに進むと、『史跡一里塚阯』という石碑が見えてくる。

市指定史跡 新町竹の鼻一里塚跡
  所在地 八王子市新町五番地跡
  指定年月日 昭和三十八年四月
一里塚は、慶長九年(一六〇四)に日本橋を起点として一里
(約四キロメートル)ごとに塚を築き、榎を植えた場所です。
旅人の距離の目安となったり、木陰が憩いの場になっていた
ともいわれています。
ここ、新町の一里塚は甲州道中八王子宿の東の入口に位置
し、江戸から十二里にあたります。
明治三十年(一八九七)の八王子大火で焼かれるまでは、大
榎が涼しい木陰を作り、往時をしのばせていたようですが、
現在は付近で鍵の手に曲がる道筋が、昔の面影をわずかに
残しています。
   平成二十一年三月一日
                       八王子市教育委員会

(八王子市教育委員会の解説板より)







一里塚奉行を拝命した大久保長安は、その建設に力を発揮した
という。
八王子市内には、かつて4か所に一里塚が置かれていたという
が、現在でもその場所が明確なのはこの竹の鼻だけである。
残る3か所は、並木町付近、荒井付近、小仏峠付近だという。