八王子の景色   下原刀鍛冶発祥の地                                          [戻る]


「辺名の桜」で有名な辺名の三叉路から小津方面に入ると、圏央道の
高架の手前に、大きな石碑が見えてくる。
碑の正面に書かれた文字は、
市指定史跡 下原刀鍛冶発祥の地

碑陰には説明書きがある。
下原刀は、永正の頃(一五〇四〜一五二〇)ときの領主大石氏の招き
に応じ、この地に来て、鍛刀した周重と名のる刀匠を祖とする。
のち、隣接の地、恩方下原に移り、北条氏ならびに徳川氏の庇護をうけ、
以来一族十家に繁栄し、その作刀は全国に流布され、独特の鍛練法
による下原肌なる作風を示して、数多くの名刀を残している。
 指定 昭和四十三年三月二日
       昭和四十三年三月三十一日 八王子市教育委員長


この地が鍛刀に適していたのは、刀身を作る材料となる砂鉄、
そして鍛冶に欠かせない良質な水が豊富にあったためであろう。
この「発祥の地」から、下原刀匠は市内に広がっていく。



















「下原刀鍛冶発祥の地」の碑(市指定史跡)
室町時代末期、山本姓を名乗る周重という刀工が、滝山城主大石定久
の招きで現在の下恩方辺名に移住してきたのが始まりという。北条氏、
徳川氏の庇護を受けて繁栄した。
下原刀の特徴は、下原肌と呼ばれる渦巻き風の連続紋が中央部にで
きているところで、地金が粗く実用本位の武用刀に属する。
(八王子市教育委員会の解説板より)

同じ八王子市教育委員会の説明も、説明の内容が微妙に違っている。