^{武蔵陵墓地　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[戻る]}


私が子供の頃は、近所の遊び仲間と「多摩御陵に行こう」と言って
池の鯉や亀を見たり、参道で遊んでいたりしたものだ。
だが、昭和天皇が崩御されて、ここに陵が造営されてからは、
「武蔵野陵」とか「武蔵陵墓地」と呼び方が変わったと思っていた。

武蔵陵墓地
長房町・廿里町・元八王子町にまたがる御陵墓地。面積４６６，０００�u。
１９２７年（昭和２）１月３日官報号外及び宮内省告示第１号によって
大正天皇陵と定められた。東日本唯一の天皇皇后陵墓地。一般的には
多摩御陵として知られているが、多摩御陵は大正天皇陵の固有名で
武蔵陵墓地の一隅に造営された陵墓名である。
現在、多摩陵、多摩東陵に加えて武蔵野陵、武蔵野東陵の４陵墓が奉祀
されている。外参道のケヤキ並木、内参道の北山杉の並木は深遠で落ち
着いた環境を形づくり、境域は特別自然保護・禁漁区に指定されている。
管理は宮内省多摩御陵監区事務所が当たっている。
（八王子事典の会「八王子事典」より　一部修正して掲載）











「武蔵陵墓地」内には、四陵が奉祀されている。
大正天皇陵は「多摩陵（たまのみささぎ）」、
貞明皇后陵は「多摩東陵（たまのひがしのみささぎ）」
昭和天皇陵は「武蔵野陵（むさしののみささぎ）」
香淳皇后陵は「武蔵野東陵（むさしののひがしのみささぎ）」
の陵名である。

陵墓地としては「武蔵陵墓地」が正式な名称となるが、この陵名から、
大正天皇皇后陵だけのときには「多摩御陵」と呼んでいたのだった。
陵墓地と陵名を正しく理解しなければならないとあらためて思う。

武蔵陵墓地の参拝時間は午前９時から午後４時まで
（参入は午後３時３０分まで）となっている。