多摩御陵前駅跡 [戻る]
陵南公園の北側,多摩御陵参道のケヤキ並木の途中に信号の
ある交差点がある。
この交差点の角にある近藤内科医院の付近に、かつて京王御陵
線の終点・多摩御陵前駅があったという。
京王御陵線は、昭和2年(1927)に造営された多摩御陵への参
拝者の便に供するため、昭和6年(1931)3月20日に開業した。
しかし、太平洋戦争の戦況の悪化を受けて、昭和20年(1945)
1月21日に不要不急路線として運行が休止される。
同年8月2日の八王子大空襲によって駅舎を焼失している。
近藤内科医院の右、向こうへまっすぐに続く路地が線路のあった
方向(軌道跡ではない)を示している。