八王子の景色   西蓮寺 仁王門                                                [戻る]



大楽寺町・西蓮寺の仁王門は歴史が感じられる建物である。
だが、今春に塀の建替え工事があり、その際に汚れを拭われ
たと見え、建物の下半分はきれいになっている。

西蓮寺仁王門
建造年代は不明で、当時ここにあった金谷寺の仁王門として、
元禄年間(一六八八〜一七〇三)に建造されたと伝承する。
三間一戸の八脚門で、切妻造銅板葺き。正面両脇間に金剛
柵と花頭窓を配し、仁王像を安置する。主柱・控柱ともに円柱
で、自然石礎上に置かれた木製礎盤上に立つ。(中略)
虹梁にふんだんな装飾を施す一方で、妻壁に装飾を施さな
いというアンバランスな意匠計画を持つ遺構である。
(参考:八王子市郷土資料館『八王子市伝統的建造物等
文化財調査報告書』平成13年3月)


近くで見ると、かなり大きく、迫力がある建物である。

これだけ大きな仁王門を構えていた金谷寺とは、相当大きな
寺院であったに違いない。
ちなみに、「叶谷」の地名は金谷寺の寺名がその起こりである。