八王子の景色   ”蔵”のお話し                             [戻る]



八日町を南北に通る通りに面して石造りの蔵が建っている。
蔵の前には古銭や小判が描かれた看板(?)が掲げられ、
説明が書かれている。

”蔵”のお話し
この蔵は明治三十二年十月に建てられました。以来百有余年、
この間八王子の大火、大正の大震災、昭和の空襲等々幾多の
危機をくぐり抜け今日に至ります。
本格的土蔵造りで建設され当初は織物の街を象徴する生糸蔵
として使用、戦後、防火対策としてモルタル壁に改装、使用目的
も生糸蔵かた質蔵へと変わりました。
構造は間口三間、奥行四間の大型のもので、内部は三尺毎に
頑強な黷フ柱を使用しての総二階の建築です。床板の一部を
除いて全て当時のままの姿を留めており、扉、錠前等の金具類
が損傷なく揃っているのも特筆に値しましょう。


蔵が建設された明治32年は1999年にあたる。
110年を越えて建つ蔵とビュータワー八王子が対照的だ。