八王子の景色   高尾山参道の杉(標本)               [戻る]


八王子市郷土資料館の玄関に巨大な木の輪切り標本が
展示されている。
これは、高尾山の薬王院近くの参道に沿って並び立つ
杉並木のうちの一本だという。

都天然記念物
高尾山薬王院境内に接する参道に植えられた杉並木は
参道にある巨木とともに都内ではまれに見るもので、
その数およそ十五本で、目通り幹囲五メートルないし
六メートルで樹齢およそ七〇〇年、都下随一の杉並木と
称されている。
この杉はそのうちの一本で昭和四十一年九月二十四日
に襲った台風により被害を受けたものである。
                  寄贈者   高尾山薬王院
(説明板より)

樹齢約700年であるから、700本程の年輪がこの樹の
中に刻まれていることになる。
700年という長い間に受けた陽射し、雨や雪に降られ、
強風にも耐えてきた歴史の凝縮がここにある。