八王子の景色   神木 公孫樹                        [戻る]


「東中野」の熊野神社の境内にあるイチョウの巨樹。
南大沢から聖蹟桜ヶ丘へと移動するバスの車窓から、赤い鳥居の
後に見えた大きな樹が気になっていたので、後日見に行ってみた。


神木 公孫樹の由来
            文久元年十二月吉祥日献木植栽
            樹齢百三拾五年幹囲十三尺二寸「四米」
武州柚木領中野村の住人富沢市兵衛は不運にして子女に恵まれず
思案のはて産土神熊野本宮大権現に苦衷を披歴しての心願により
神徳霊験の応があって一女を授かりクラを誕生した 市兵衛ワタ夫婦
は熊野本宮大権現の萬有を超越した通力に感謝しさらに一女クラの
無事生育することを祈念して文久元年十二月吉祥日祈願成就報恩の
故に銀杏樹を社前に献木植樹梢を揺がす風とともに神徳惻隠の響き
詣でる人々の耳朶をよぎる万有余年の年輪を閲した巨木銀杏樹は
鎮守報齋とともに久遠に耐絶えることなく由緒を記し鎮守社崇敬の栞
とする
  平成十八年二月吉祥日      熊野神社 宮司


イチョウの巨樹は、この熊野神社の御神木として崇敬されている。
夏の強い日差しから逃れるのは、この木蔭はちょうどいい。







イチョウの古樹らしい大きな「乳」が下っている。
夏は熊野神社の社殿を隠すほど拡げた枝に葉を繁らせる。