八王子の景色   梶原杉                    [戻る]


元八王子町にある八幡神社の参道に巨大な切株が残っている。
切株の前に立っている石碑板には、

神木 梶原杉
建久二年梶原景時植之


と記されている。

梶原杉は、建久2年(1191)、源頼朝の命により、梶原景時が
この地に鶴岡八幡宮を勧請した際に手折った杉枝を杖として持
っていたものを、ここに挿して置いたところ根生して成長した。
しかし、巨木も老木となり枯死したため、昭和46年伐倒した。
高さ30m、幹囲7.3mの巨木であったという。
銘木は消えたが、社殿の修復の際に使用されたという。
(参考:八幡神社境内解説板・郷土資料館内解説板)

梶原杉の輪切りの標本が郷土資料館入口に展示されているが、
その大きさと年輪の数が、長い歴史を感じさせてくれる。