八王子の景色   大田切池(小山内裏公園)                                [戻る]


小山内裏公園は八王子市と町田市の境界にある広大な公園。
季節の花が咲く里山広場や桜並木が美しい尾根緑道などの見どころも多いが、
今回は太田切池に注目してみる。

大田切池は八王子市の市境に接した町田市域に入っている。
枯木が水面に立ち並ぶ景色は上高地の大正池にも似ていて、周辺の木々の緑
と青空が水面に映る景色は癒しを与えてくれる。

「大田切谷戸」と「大田切池」
この池がある谷は、大田川の源流にあたり、「大田川が切れるところにある谷戸」
という意味を持っています。大田川は、この谷戸に湧き出る湧水を集めて北東に
流れ、松木で大栗川に合流し多摩川へそそいでいます。
昭和60年頃、この周辺の宅地造成にともない、大雨の時雨水が一度に川へ出
ないようにするため、流れをせき止めて池がつくられました。
小山内裏公園の開園にあたって、この池を「大田切池」と呼ぶことにしました。池の
中にある枯れた木は、もともと川岸にあったスギの木が水につかり枯れたもので、
この池が昔からのものでないことを物語っています。
この谷戸の流域は、本公園の中で最も自然豊かな所で「サンクチュアリ」(動植物
保護区)にしていますので許可なく立ち入ることはできません。ご協力よろしくお願
いいたします。

(説明板より)





この大田切池がある大田谷戸から南大沢駅方面に向かい、点在する親水公園を
流れ下る水がつなぐという、テーマパークのような公園群がある。
「わきみず公園」「うずまき公園」「たきのひろば」「うずまき公園」「みどりやま公園」
などがそれである。


大田谷戸から流れる大田川は、現在は暗渠となっているようで、川としての姿が見
られるのは、南大沢警察署の東側にある交差点の横である。(この地点に「一級河
川大田川上流端」の標識が立っている)