八王子の景色   新・旧甲州街道(3)                                          [戻る]


大和田町に残る旧甲州街道の道筋。
大和田町4丁目交差点の東50m程のところにその分岐がある。

道沿いに銀杏が植えられ、真っ直ぐに通る新甲州街道はクルマ
の往来が非常に多い。

分岐から南に分かれて緩いカーブを描いている旧道は、朝夕に
通学する高校生などの自転車がよく見られる静かな道。

分岐付近に建つ住宅の向きを見てみると、旧道に面して玄関が
造られていることから、こちらが昔の道筋であったことがわかる。















旧道の中ほどには小さな川があり、ここに「富士見橋」という名の
コンクリート製の橋が架かっている。

橋は昭和二十九年八月に造られたものだが、江戸時代にもここに
橋が架かっていたのか。
ここから富士山の姿が望めたことが橋の名の由来なのだろう。

道はその先で、右に緩くカーブしていく。



















東の分岐点から350m程で旧道は新道に合流する。
合流地点は大和田橋のすぐ北の以前にガソリンスタンドだったところ。

交番の前から見ると、新旧道の対比がよくわかる。

旧甲州街道は、ここで浅川を渡河して、八王子十五宿へと入っていった。