時田弁財天の湧水 [戻る]
北野街道に「斟珠寺 時田弁財天湧水池 入口」の看板がある。
看板が指し示す方向に道をたどった先、斟珠寺の境内にある
大きな池が「時田の湧水池」である。
湧水池の中央には中の島があり、弁天堂が建っている。
まさに弁天池にふさわしい造りになっている。
時田の池
斟珠庵境内。表門の傍にあり。広さ十四、五間四方。池中の
島に辨弁天の社あり。清泉は谷間より湧き出す。池水清涼に
して、深さ一尋余。斟珠庵の境内辺を小名時田と号するゆえ、
時田の弁天と称せり。
(植田孟縉著 片山迪夫校訂『武蔵名勝図会』より)
中の島には、石鳥居を潜って石橋を渡る。
弁天池の規模や姿などを総合的に見れば市内で一番である。
池の中には鯉お姿が見える。
池の背後の崖線からは水が豊富に流れ出している。
池から流れ出す水は、小川にって南下し、やがて湯殿川に注ぐ。