八王子の景色  どんどん淵                                    [戻る] 



現浅川事務所の裏に回ると、南浅川を横断する歩道橋が
ある。
この歩道橋から川下を見ると、川が滝のように落ち込んで
7〜8mの落差が見られる。
その先の岩が迫る深い淵を「どんどん淵」と呼んでいた。

「どんどん淵」の由来は不明だが、意外に見応えのある
景色だと思う。
幅広に流れ落ちる水、水の深度を感じることができる青と
緑の入り混じった色、そしてダイナミックな岩場の姿。
小さいが、身近な景勝として残したい風景である。














惜しいのは、岩の上に建ってしまった住宅だ。
昔は家など無く、雑木林のような自然の景色だったと思う。
「どんどん淵」は子供たちが集まる遊び場だった。

子供の頃、ここから川を渡り対岸の岩を越えて釣りをした。
今考えれば危険なようにも思えるが、子供達はそうした危険
を乗り越える術を学んで生きていたのだと思う。
危険を冒すことのない今の子供たちはどうなのだろうか。